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Google AI Modeが日本語対応&200ヶ国以上に展開|検索体験の大転換、日本のSEOへの影響は

Googleの新しいAI検索機能「AI Mode」が、2025年9月9日に日本語での提供を開始しました。

さらに10月7日には、200ヶ国以上・35言語以上への大規模な展開が発表され、AI Modeはグローバルな検索機能として急速に広がっています。

この記事では、AI Modeのグローバル展開の流れ、日本語版の使い方、そして日本のサイト運営者が知っておくべきSEOへの影響を解説します。

AI Mode グローバル展開のタイムライン

AI Modeは2025年5月の米国ローンチから、わずか5ヶ月で世界中に展開されました。

【AI Mode 展開タイムライン】

2025年3月5日 Search Labs(テスト環境)で英語版のテスト開始
2025年5月20日 Google I/O 2025で米国向けに正式ローンチ
2025年7月 インド・英国に展開
2025年8月21日 日本を含む180ヶ国以上に展開(ただし利用言語は英語のみ)
2025年9月9日 日本語対応を開始。ヒンディー語・インドネシア語・韓国語・ポルトガル語にも対応
2025年10月7日 200ヶ国以上・35言語以上に拡大。ヨーロッパ各国にも本格展開

8月の時点では180ヶ国以上に展開されたものの、利用できる言語は英語のみという状態でした。9月の日本語対応により、日本のユーザーが母国語でAI Modeを使えるようになったことが大きな転換点です。

日本語版AI Modeの使い方

日本語版AI Modeは、特別な設定なしで利用できます。

利用可能な環境

【AI Modeが使える環境】
■ PCブラウザ(Google検索)
■ モバイルブラウザ(Google検索)
■ Android版Googleアプリ
■ iOS版Googleアプリ

アクセス方法

AI Modeへのアクセスは主に2つの方法があります。

【AI Modeへのアクセス方法】

方法① Google検索のトップページに表示される「AI モード」ボタンをクリック
方法② 通常の検索結果ページ上部の「AI モード」タブをクリック

AI Modeに切り替えると、通常の検索結果リストではなく、AIが生成した包括的な回答が表示されます。回答の横には参照元のウェブサイトへのリンクも表示され、さらに追加の質問を続けて深掘りすることもできます。

どんな質問に向いている?

AI Modeの初期ユーザーは、従来の検索クエリの2〜3倍の長さの質問を入力しているというデータがGoogleから報告されています。

【AI Modeが得意な質問の例】
■ 「京都駅出発で6泊7日の旅行プランを立てて。伝統工芸と歴史的な場所を巡るプランで、ディナーのレストランも入れて」
■ 「10万円以下のノートパソコンを用途別に比較して」
■ 「地方の中小企業がSEOを強化する具体的な方法は?」
■ 「鶏むね肉とブロッコリーで作れる簡単な夜ごはんのレシピ」

このように、複数の条件を含む複雑な質問や、比較・計画立案といったタスクに強みを持っています。

AI ModeとAI Overviewsの違い(おさらい)

AI ModeとAI Overviewsは別の機能です。改めて違いを整理します。

■ AI Overviews(AIによる概要)
・通常の検索結果の上部に自動的に表示される
・ユーザーの意思に関係なく表示される
・簡潔な要約が中心
・会話形式のやり取りはできない

■ AI Mode(AIモード)
・ユーザーが自分でタブを選んで利用する
・会話形式で複数回のフォローアップ質問が可能
・より詳細で包括的な回答を生成
・テキスト・音声・画像のマルチモーダル入力に対応

両者は補完関係にあり、AI Overviewsで概要を素早く把握し、より深く知りたい場合はAI Modeで深掘りするという使い分けが想定されています。

SEOへの影響|日本のサイト運営者が知っておくべきこと

AI Modeの日本語対応は、日本のSEOにどのような影響をもたらすのでしょうか。

1. 現時点では大きな影響は限定的

AI Modeの日本語対応が始まったばかりの段階では、日本市場でのトラフィックへの大きな影響はまだ確認されていません(2025年10月時点)。

これは、AI Modeがユーザーの能動的な利用(タブの切り替え)を前提としていること、また日本ではまだ認知度・利用率がそこまで高くないことが理由と考えられます。

ただし、米国やインドではAI Overviewsが表示されるクエリの利用が10%以上増加しているとGoogleは報告しており、日本でも利用が広がれば影響は拡大していく見込みです。

2. Search Console・GA4でのトラッキング問題

現時点で大きな課題となっているのが、AI Modeからのトラフィックを正確に計測できない点です。

トラッキングの現状
■ AI Modeのクリック・インプレッションはSearch Consoleに表示されるが、「ウェブ検索」に合算されており、AI Mode単独での数値は確認できない
■ GA4ではAI Mode経由のアクセスが「ダイレクト」や「その他」に分類されるケースがある
■ GoogleのJohn Mueller氏はこれを「バグ」と認識し、修正予定と表明
■ AI Mode専用のフィルタやレポートが提供される可能性は低いとの見方

つまり、AI Modeがどれだけトラフィックに貢献しているかを正確に把握することが、現時点では難しい状況です。

3. 従来のSEOランキングとの相関が低い

前回のAI Mode記事でもお伝えしましたが、AI Modeが引用するURLのうちGoogle検索のトップ10にランクインしているのはわずか14%です(SE Ranking社調査)。

一方で、AI Overviewsはトップ20のサイトから97%を引用しています。この違いは重要です。

AI OverviewsとAI Modeの引用元の違い
AI Overviews:従来のSEO順位が高いサイトが引用されやすい(トップ20から97%)
AI Mode:SEO順位にとらわれず、質問の文脈に最も適したコンテンツを幅広く引用

AI Modeでは、ニッチな専門サイトやランキングが低いページでも、AIにとって有用な情報を提供していれば引用される可能性があります。

これは、中小サイトにとってはチャンスでもあります。大手サイトに検索順位で勝てなくても、独自の専門知識や一次情報を持っていれば、AI Modeに引用される可能性があるということです。

4. 「情報型コンテンツ」への影響が最も大きい

AI Modeが最も力を発揮するのは、「〇〇とは」「〇〇の方法」「〇〇を比較して」といった情報型の質問です。

用語解説、ハウツー記事、比較記事などを主力コンテンツとしているサイトは、AI Modeによるゼロクリック検索の影響を最も受ける可能性があります。逆に、ECサイトやローカルビジネスへの影響は現時点では限定的です。

今から始めるべき対策

AI Modeの影響が本格化する前に、今から準備しておくべきことを整理します。

【日本のサイト運営者がやるべき5つのこと】

① SEOの基盤を固める
AI Overviewsの引用元はSEO上位サイトが中心。まずは従来のSEO対策をしっかり行うことが前提です。

② 独自の一次情報・専門知識を発信する
AI Modeは文脈に合う情報を幅広く引用します。独自データ、実体験、専門的な分析は大きな武器になります。

③ 質問への明確な回答を含めた構成にする
「結論ファースト」で書く。質問→回答の形式を意識する。AIが引用しやすい構造を整えましょう。

④ 構造化データを整備する
構造化データ(FAQPage、HowTo、Article)の設定で、AIがコンテンツを正確に理解しやすくなります。

⑤ 自社の検索クエリでAI Modeの回答を定期チェックする
主要なキーワードでAI Modeを実際に使い、自社サイトが引用されているかを確認する習慣をつけましょう。

まとめ

この記事のポイント
■ AI Modeが2025年9月9日に日本語対応を開始。10月には200ヶ国以上に展開
■ PC・スマホのGoogleアプリ・ブラウザで利用可能。「AI モード」タブから起動
■ 初期ユーザーは従来の2〜3倍の長さの質問を入力。複雑なタスクに強い
■ 日本市場への大きなトラフィック影響はまだ限定的だが、今後の拡大は確実
■ AI Modeの引用元はSEO順位に依存しにくく、中小サイトにもチャンスあり
■ Search Console・GA4でのAI Modeトラッキングは現在不完全。Googleは修正予定

AI Modeの日本語対応は、日本のSEOにとって大きな転換点です。影響が本格化してからでは対応が遅れるため、今のうちにAI検索時代の基盤づくりを始めておくことをおすすめします。

AI検索への最適化について詳しくは「LLMO・AIO・GEOの違いを徹底解説」や「Google AI Modeを正式ローンチ|SEOへの影響と対策」もあわせてご覧ください。