構造化データとLLMO/GEO対策
「構造化データって聞いたことはあるけど、よくわからない…」
「リッチリザルトを表示させたいけど、どうすればいいの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
構造化データは、検索エンジンやAIにコンテンツの内容を正確に伝えるための技術です。リッチリザルトの表示だけでなく、AI検索時代のLLMO/GEO対策としても重要性が高まっています。
今回は、構造化データの基本から実装方法、確認方法まで、初心者にもわかりやすく解説していきます。
構造化データとは?
まずは、構造化データの基本的な概念を理解しましょう。
構造化データの基本的な仕組み
構造化データとは、Webページの情報を検索エンジンが理解しやすい形式で記述したデータのことです。
人間であれば、ページを見て「これは会社名」「これは電話番号」「これは商品の価格」と理解できます。しかし、検索エンジンは文字列を認識することはできても、それが何を意味するのかを完全に理解することは難しいのです。
そこで、構造化データを使って「これは会社名です」「これは価格です」と明示的にタグ付けすることで、検索エンジンがコンテンツの意味を正確に理解できるようになります。
■ 通常のHTML
→ 検索エンジンは「文字列」として認識
■ 構造化データ付き
→ 「会社名」「住所」「電話番号」など意味を認識
なぜ今、構造化データが重要なのか
構造化データの重要性は年々高まっています。その理由は主に3つあります。
- 構造化データが重要な3つの理由
- ①リッチリザルトの表示
検索結果に星評価、価格、画像などの追加情報が表示され、クリック率が向上します。②AI検索への対応(LLMO/GEO)
AIが情報を正確に理解し、引用しやすくなります。③ゼロクリック検索への対応
検索結果上で直接回答が表示される時代に、自社情報を正しく表示させるために必要です。
構造化データとSEOの関係
「構造化データを入れると検索順位が上がるの?」という質問をよく受けます。
結論から言うと、構造化データは直接的なランキング要因ではありません。しかし、間接的にSEO効果をもたらします。
■ リッチリザルト表示 → クリック率(CTR)向上
■ 検索エンジンの理解度向上 → 適切なキーワードとのマッチング
■ AI検索での引用 → 新たな流入経路の獲得
構造化データの記述形式(3種類)
構造化データの記述形式は主に3種類あります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
JSON-LD(推奨)
JSON-LD(JavaScript Object Notation for Linked Data)は、Googleが推奨している記述形式です。
HTMLの<head>タグ内や<body>タグ内に、<script>タグで囲んで記述します。HTMLの本文とは分離して記述できるため、管理がしやすいのが特徴です。
- JSON-LDのメリット
- ■ Googleが公式に推奨している
■ HTMLと分離して記述できる
■ コピー&ペーストで簡単に追加できる
■ 編集・管理がしやすい
本記事では、JSON-LD形式を中心に解説していきます。
Microdata
Microdataは、HTMLの各要素に属性として構造化データを埋め込む形式です。
コンテンツとマークアップが一体化しているため、どの部分にどのデータが設定されているかがわかりやすい反面、HTMLが複雑になりやすいデメリットがあります。
RDFa
RDFaは、W3Cによって開発された形式で、HTML5とXHTMLに対応しています。
データの意味や関係性をより細かく記述できますが、専門的な知識が必要なため、一般的なサイトではあまり使われていません。
- 結論:JSON-LDを使おう
- 特別な理由がない限り、JSON-LD形式を選ぶのがおすすめです。Googleが推奨しており、実装も管理も簡単です。
よく使う構造化データの種類
構造化データにはさまざまな種類がありますが、ここでは特によく使われるものを紹介します。
Article(記事)
ブログ記事やニュース記事に使用する構造化データです。
■ headline … 記事のタイトル
■ author … 著者情報
■ datePublished … 公開日
■ dateModified … 更新日
■ image … アイキャッチ画像
■ publisher … 発行者(サイト)情報
E-E-A-Tの観点からも、著者情報や公開日を明示することは重要です。
FAQPage(よくある質問)
FAQ(よくある質問)ページに使用する構造化データです。検索結果にQ&Aが直接表示される可能性があります。
■ question … 質問文
■ answer … 回答文
FAQの構造化データは、AIが回答を生成する際の参照元として選ばれやすいと言われており、LLMO/GEO対策としても効果的です。
Organization(組織情報)
会社や組織の情報を伝える構造化データです。ナレッジパネル(検索結果右側に表示される企業情報)に影響することがあります。
■ name … 組織名
■ url … 公式サイトURL
■ logo … ロゴ画像
■ address … 住所
■ telephone … 電話番号
■ sameAs … SNSアカウントURL
LocalBusiness(店舗・ローカルビジネス)
実店舗を持つビジネス向けの構造化データです。MEO(ローカルSEO)対策としても重要です。
■ name … 店舗名
■ address … 住所
■ telephone … 電話番号
■ openingHours … 営業時間
■ geo … 緯度・経度
■ priceRange … 価格帯
Product(商品)
ECサイトの商品ページに使用する構造化データです。検索結果に価格や在庫状況が表示される可能性があります。
■ name … 商品名
■ image … 商品画像
■ description … 商品説明
■ price … 価格
■ availability … 在庫状況
■ review … レビュー・評価
HowTo(手順)
料理レシピや作業手順など、ステップバイステップの説明に使用する構造化データです。
■ name … タイトル
■ step … 各ステップの説明
■ totalTime … 所要時間
■ tool … 必要な道具
■ supply … 必要な材料
構造化データの実装方法
構造化データを実装する方法は、主に3つあります。自分に合った方法を選びましょう。
WordPressプラグインを使う方法
WordPressを使っている場合、プラグインを使うのが最も簡単です。
■ Rank Math
多機能なSEOプラグイン。構造化データの設定も直感的に行えます。
■ Yoast SEO
定番のSEOプラグイン。基本的な構造化データに対応しています。
■ All in One SEO
幅広い構造化データの種類に対応。初心者にも使いやすい設計です。
プラグインを使えば、コードを書かずに構造化データを設定できます。また、定期的にアップデートされるため、Googleの仕様変更にも対応しやすいメリットがあります。
生成ツールを使う方法
プラグインを使わない場合は、構造化データ生成ツールを活用するのがおすすめです。
■ Google構造化データマークアップ支援ツール
https://www.google.com/webmasters/markup-helper/
Googleが提供する公式ツール。
画面上でタグ付けするだけでコードが生成されます。
■ Schema Markup Generator(Merkle)
https://technicalseo.com/tools/schema-markup-generator/
フォームに情報を入力するだけでJSON-LDコードが生成されます。
生成されたコードをコピーし、HTMLの<head>タグ内に貼り付ければ完了です。
手動でJSON-LDを記述する方法
より細かくカスタマイズしたい場合は、手動でJSON-LDを記述する方法もあります。
手動で記述する場合は、schema.org(https://schema.org/)の仕様を確認しながら進めましょう。
構造化データの確認・テスト方法
構造化データを実装したら、正しく設定できているか確認することが大切です。
リッチリザルトテスト
Googleが提供する「リッチリザルトテスト」を使えば、構造化データが正しく実装されているか確認できます。
https://search.google.com/test/rich-results
■ URLを入力、またはコードを貼り付けてテスト
■ エラーや警告があれば表示される
■ リッチリザルトのプレビューも確認可能
構造化データを設定したら、必ずこのツールでチェックするようにしましょう。
Google Search Consoleでの確認
Google Search Consoleでも、構造化データの状況を確認できます。
■ 左メニューから「拡張」を選択
■ 「パンくずリスト」「FAQ」「よくある質問」などの項目を確認
■ エラーや警告があれば対処する
定期的にSearch Consoleをチェックして、エラーが発生していないか確認することが大切です。
構造化データとLLMO/GEO対策
構造化データは、従来のSEOだけでなく、AI検索時代のLLMO/GEO対策としても重要です。
AIは、構造化されたデータを正確に理解し、回答を生成する際の情報源として活用します。構造化データを適切に設定することで、AIに自社情報を正しく認識・引用してもらいやすくなります。
- LLMO/GEO対策として効果的な構造化データ
- ■ FAQPage
質問と回答のセットは、AIが引用しやすい形式です。■ Organization
企業情報を正確に伝え、信頼性を高めます。■ Article
著者情報や更新日を明示し、E-E-A-Tを強化します。■ HowTo
手順やステップをAIが理解しやすい形式で提供します。
構造化データの設定は、検索エンジンにもAIにも評価されるサイトを作るための重要な施策です。
まとめ
今回は、構造化データの基本から実装方法、確認方法まで解説しました。
- この記事のポイント
- ■ 構造化データは、検索エンジンやAIにコンテンツの意味を正確に伝える技術
■ 記述形式はGoogleが推奨する「JSON-LD」がおすすめ
■ Article、FAQPage、Organization など目的に応じた種類を選ぶ
■ WordPressプラグインや生成ツールで簡単に実装できる
■ リッチリザルトテストで必ず確認する
■ LLMO/GEO対策としても構造化データは重要
構造化データは、一度設定すれば継続的に効果を発揮する施策です。
まずは、Organization(組織情報)やArticle(記事)など基本的なものから始めて、徐々に対応範囲を広げていきましょう。
AI検索が普及する今だからこそ、構造化データの重要性を理解し、しっかりと対策していくことが大切です。