内部リンク最適化ガイド

「内部リンクって、なんとなく貼っているけど正しいやり方がわからない」
「SEOに効果があるって聞くけど、具体的に何をすればいいの?」
内部リンクは、SEO内部対策の中でも最も重要な施策の一つと言われています。
適切な内部リンク設計ができれば、検索順位の向上だけでなく、ユーザーの回遊率アップやコンバージョン率の改善にもつながります。しかも、外部リンク獲得のように他者の協力を必要とせず、自社でコントロールできるのが大きなメリットです。
この記事では、内部リンクの基本から効果的な貼り方、最適化のポイントまで、実務で使える知識を徹底解説します。
内部リンクとは?基本を理解しよう
まずは、内部リンクの基本的な定義と役割を確認しましょう。
内部リンクの定義
内部リンクとは、同じWebサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。
たとえば、ブログ記事Aから関連する記事Bへのリンク、トップページからサービス紹介ページへのリンクなどが内部リンクに該当します。
■ 内部リンク ■ 外部リンク(被リンク)
同じサイト内(同じドメイン)のページ同士をつなぐリンク
他のサイトから自社サイトへのリンク、または自社サイトから他サイトへのリンク
内部リンクがSEOで重要な3つの理由
内部リンクがSEOにおいて重要とされる理由は、大きく3つあります。
①クローラビリティの向上
Googleのクローラー(検索ロボット)は、リンクをたどってサイト内のページを巡回します。内部リンクが適切に設計されていれば、クローラーがサイト内の隅々まで効率的に巡回でき、新しいページも素早くインデックスされます。
②ページ評価の分配(リンクジュース)
内部リンクには「リンクジュース」と呼ばれる評価を渡す効果があります。評価の高いページから内部リンクを貼ることで、リンク先のページの評価を高めることができます。
③ユーザビリティの向上
ユーザーが求める情報に素早くアクセスできるよう内部リンクを設置することで、サイト内の回遊性が高まり、滞在時間や閲覧ページ数の増加につながります。これは間接的にSEO評価にも影響します。
内部リンクを設置すべき7つの場所
内部リンクは「どこに設置するか」が重要です。SEO効果の高い設置場所を紹介します。
1. グローバルナビゲーション
サイト上部に表示される主要なメニューです。すべてのページに表示されるため、重要なカテゴリーページやサービスページへのリンクを設置します。
ホーム | サービス | 事例 | ブログ | 会社概要 | お問い合わせ
2. パンくずリスト
パンくずリストは、サイト内の現在位置を階層構造で示すナビゲーションです。ユーザーとクローラーの両方にサイト構造を伝える重要な要素です。
ホーム > SEO対策 > 内部施策 > 内部リンク最適化ガイド
3. 本文中のテキストリンク
記事の本文中に、関連するページへの内部リンクを自然な形で挿入します。ユーザーが「もっと詳しく知りたい」と思うタイミングで設置するのが効果的です。
4. 関連記事・おすすめ記事
記事の末尾や本文中に、関連性の高い記事へのリンクを設置します。ユーザーの興味関心に合わせた記事を提示することで、回遊率を高められます。
5. サイドバー
人気記事ランキングやカテゴリー一覧など、ユーザーが次に読みたくなる情報を設置します。
6. フッター
サイトマップ的な役割として、主要なページへのリンクをまとめて設置します。プライバシーポリシーや会社概要など、必要だが目立たせたくないリンクにも適しています。
7. CTAボタン
「お問い合わせはこちら」「資料ダウンロード」など、コンバージョンにつながるページへの内部リンクも重要です。
SEO効果を高める内部リンクの貼り方5つのポイント
内部リンクの効果を最大化するための、具体的な貼り方のポイントを解説します。
1. 関連性の高いページ同士をつなぐ
内部リンクは、関連性の高いページ同士をつなぐことが大前提です。
「SEO対策の基本」の記事 → 「内部リンク最適化ガイド」の記事 【悪い例】 「SEO対策の基本」の記事 → 「ペットの飼い方」の記事
→ 両方ともSEOに関する記事なので関連性が高い
→ 全く関係がなく、ユーザーにとって不自然
関連性の低いページへのリンクは、ユーザー体験を損ない、SEO評価にも悪影響を与える可能性があります。
2. アンカーテキストを最適化する
アンカーテキストとは、リンクが設定された文字列のことです。クローラーはアンカーテキストからリンク先の内容を判断するため、適切なテキストを設定することが重要です。
■ 対策キーワードを自然に含める
■ 「こちら」「詳細はこちら」だけのリンクは避ける
■ 長すぎず、簡潔にまとめる
3. 重要なページにリンクを集める
内部リンクが多く集まるページは、Googleから「重要なページ」として認識されやすくなります。
評価を上げたいページ(コンバージョンにつながるページ、対策キーワードの中心となるページなど)には、意識的に内部リンクを集めましょう。
■ サービス紹介ページ
■ お問い合わせページ
■ ピラーページ(トピッククラスターの中心となる記事)
■ 検索ボリュームの大きいキーワードを狙う記事
4. URLを正規化して統一する
同じページに複数のURLでアクセスできる状態だと、評価が分散してしまいます。内部リンクを設置する際は、正規化された統一のURLを使用しましょう。
以下はすべて同じページを指すが、URLとしては別物扱いになる可能性がある: → どれか1つに統一し、canonicalタグも設定する
・https://example.com/page/
・https://example.com/page
・http://example.com/page/
・https://www.example.com/page/
5. 画像リンクにはalt属性を設定する
画像に内部リンクを設定する場合は、必ずalt属性を設定しましょう。クローラーはalt属性から画像(リンク)の内容を理解します。
<a href="/service/"><img src="service.jpg" alt="SEO対策サービスの詳細"></a>
トピッククラスターで内部リンクを戦略的に設計する
内部リンクの効果を最大化するには、サイト全体の構造を意識した設計が重要です。その代表的な手法が「トピッククラスター」です。
トピッククラスターとは
トピッククラスターとは、中心となる「ピラーページ(親記事)」と、それを支える複数の「クラスターページ(子記事)」を内部リンクで体系的につなぐサイト構造のことです。
ピラーページ:「SEO対策完全ガイド」 クラスターページ: → ピラーページと各クラスターページを相互リンクでつなぐ
・内部リンク最適化ガイド
・外部リンク獲得方法
・キーワード選定の方法
・E-E-A-T強化方法
・構造化データ設定ガイド
トピッククラスターのSEO効果
トピッククラスター構造を採用することで、以下のSEO効果が期待できます。
■ 関連コンテンツ同士のリンクで、単体記事の数倍の評価を獲得できる
■ 特定テーマの「専門サイト」として認識されやすくなる
■ ユーザーが関連情報を網羅的に閲覧できる
内部リンク最適化でやってはいけないこと

内部リンクは効果的な施策ですが、間違った方法で行うと逆効果になることもあります。
関連性のないページへの無理なリンク
SEO効果を狙って、関連性のないページに無理やり内部リンクを貼るのはNGです。ユーザー体験を損ない、検索エンジンからの評価も下がる可能性があります。
リンクの貼りすぎ
1ページに大量の内部リンクを設置すると、各リンクの価値が薄まり、ユーザーにとっても見づらくなります。本当に必要なリンクを厳選しましょう。
リンク切れ(404エラー)の放置
リンク先のページが削除されたり、URLが変更されたりしてリンク切れが発生すると、ユーザー体験の悪化とクローラビリティの低下を招きます。定期的にリンク切れをチェックしましょう。
「こちら」だけのアンカーテキスト
「詳細はこちら」「こちらをクリック」といったアンカーテキストは、クローラーにリンク先の情報を伝えられません。リンク先の内容がわかるテキストを使いましょう。
内部リンクの確認・改善に役立つツール
内部リンクの状況を把握し、改善するために役立つツールを紹介します。
Google Search Console
無料で使えるGoogleの公式ツールです。「リンク」レポートから、サイト内の内部リンク状況を確認できます。どのページに多くの内部リンクが集まっているかをチェックしましょう。
Screaming Frog SEO Spider
サイト全体をクロールして、内部リンクの構造やリンク切れを可視化できるツールです。500URLまでは無料で利用できます。
Ahrefs / SEMrush
有料のSEOツールですが、内部リンク分析機能が充実しています。競合サイトの内部リンク構造を分析することも可能です。
内部リンク最適化のチェックリスト
最後に、内部リンク最適化のチェックリストをまとめます。
□ アンカーテキストにリンク先の内容がわかるキーワードを含めているか
□ 重要なページ(CV導線、ピラーページ)にリンクが集まっているか
□ リンク切れ(404エラー)がないか
□ URLが正規化されているか(www有無、http/https、末尾スラッシュの統一)
□ パンくずリストが適切に設定されているか
□ グローバルナビゲーションで主要ページにアクセスできるか
□ 新しい記事を公開したとき、関連記事から内部リンクを追加しているか
□ 画像リンクにalt属性を設定しているか
まとめ
今回は、内部リンクの基本から最適化のポイントまで解説しました。
■ クローラビリティ向上、ページ評価の分配、ユーザビリティ向上の3つの効果がある
■ 関連性の高いページ同士をリンクでつなぐことが大前提
■ アンカーテキストはリンク先の内容がわかるキーワードを含める
■ 重要なページにリンクを集めることで評価を高められる
■ トピッククラスター構造で戦略的に内部リンクを設計する
■ リンク切れや不自然なリンクは定期的にチェック・改善する
内部リンクの最適化は、地味に見えて非常に効果の高いSEO施策です。外部リンク獲得と違い、自社でコントロールできるため、すぐに着手できるのも大きなメリットです。
まずは自社サイトの内部リンク状況を確認し、改善できるポイントから少しずつ取り組んでいきましょう。