2023年8月のコアアップデートの対策
2023年8月22日、Googleがコアアップデート「August 2023 Core Update」を実施しました。
今回のアップデート後の順位変動を調べていると、一定の傾向があることがわかりました。
8月21日までは、権威性が高いサイト(E-E-A-TのAuthoritativeness)が上位表示に有利でしたが、今回のコアアップデートでは下記が上位表示されやすくなりました。
・かつ、サイトのアクセス数が多い
・かつ、エンゲージメント率が高いサイト
今回のアップデートの大きな特徴をわかりやすく説明すると、下記になります。
権威性の高い弁護士事務所や弁護士会のサイト等が上位表示されていた。
↓
たくさんの弁護士事務所を紹介するポータルサイトや比較・ランキングサイト等が上位表示をするようになった。
私見ではありますが、今回のアップデートは改悪だと思っています。
確かにポータルサイトや比較サイト等は、一般的なコーポレートサイト等より圧倒的にページ数が多いですが、独自性が低く、企業や店舗の情報をまとめただけのものが多いです。
今回のアップデートでは、それがあからさまに上位表示されるようになった印象があります。
以前までは、10位以内にポータルサイトばかり表示されないように、いろいろな種類のサイトがある程度表示されていたのですが、どの業種でも検索結果の上位を、ポータルサイトが埋める率が高くなっているようです。
今回のコアアップデートで順位が落ちたHPの対策
検索順位が1~10位の範囲で落ちた場合の対策
検索順位が1~10位の範囲で落ちた場合は、検索順位が落ちたページに対して次のような更新をすると、検索順位が回復しやすくなります。
① ページ内で述べている事に関連する画像を2つ以上増やす。
Googleはテキストだけでなく、画像もコンテンツとして評価しています。
しかしどんな画像でも評価するのではなく、高く評価されるのはオリジナルの画像です。
素材集サイトの素材を、そのまま貼り付けるのはあまり効果がありません。
手を抜かず、きちんと独自性のある画像を作成して追加すると、今回のアップデート対策として有効に働きます。
② 関連性の高いテキストを追加する
ページ内のテーマを確認して、ページのテーマに沿ったオリジナルの文章を200~300文字ほど追加すると、ページのパワーが増して順位が復旧しやすくなります。
ただし、ユーザーの検索意図に沿った内容のテキストを追加するように心掛けてください。
③ ページ内のノイズを減らす
ページのテーマと無関係なコンテンツをノイズと呼びます。
順位が落ちたページ内に無関係な内容がないか確認して、ノイズになっている物は削除しましょう。
ノイズになりやすい内容としては、長すぎる「お客様の声」などが該当します。
※お客様の声ページではないページに、そういった内容を入れている場合。
ページ内に「お客様の声」の文章が何百文字もある場合は、削除するか100文字前後に減らして、続きは別ページで見れるようにリンクを張れば、そのページ内のノイズを減らすことができます。
④ サイト内にある関連性の高いページに文中からサイト内リンクを張る
Googleは、関連性の高いページにリンクを張っているページを高く評価します。
サイト内に関連性が高いページがあるかを確認し、それらのページに順位が落ちたページの本文からリンクを張るのが有効です。
⑤ 検索意図を再度確認して、検索意図を満たす内容のページにする
①~④を実施しても順位が回復しない場合は、「ユーザーの検索意図」と「貴社サイトのページの内容」にズレがあることが原因の可能性が高いです。
その場合、実際に順位が落ちているキーワードでGoogle検索をして、競合サイトのページで上位表示しているページの内容を確認すると、自社サイトをどのように改善すればいいかの指針になります。
検索順位が11位から大きく落ちた場合の対策
順位が10位以上落ちているページに関しては、先ほどのような対策を実施しても大きな効果を得ることが出来ません。
【対策】
順位が落ちたページの目標キーワードに含まれるメインキーワードを確定する。
(例)「腰痛 治療」の場合、メインキーワードは「腰痛」
↓
自社サイトで未対応のキーワードを探し、そのキーワードをテーマにした新しい記事ページを作成する。
↓
新しく作ったページと、これまで作成してサイト内にアップしたページを往復リンクを張る。
↓
関連性が高いページからのリンクが貼られることになり、検索順位が落ちたページの順位の向上が目指せる。
以上が、今回のコアアップデートで順位が落ちたページに対する対策です。
検索順位の落ち方に応じてこれらの復旧策を使い分けて、最短での順位回復を目指してください。