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GEOSEOテクニック

検索1位でもクリックされない時代へ
AI Overviewsの最新変化と今すぐできる対策

「検索1位を取ったのに、なぜかアクセスが増えない」——そんな経験をしているSEO担当者が、2025年以降、急増しています。

原因のひとつとして注目されているのが、Google AI Overviews(AIによる概要)の存在です。検索結果の最上部にAIが生成した回答が表示されることで、ユーザーがそのままページを離れてしまう「ゼロクリック検索」が増加しているためです。

しかし、最新データを見ると、状況はさらに変化しています。AIOの表示頻度が低下傾向にあること、そしてAIOに引用された側はCTRが上昇するというデータも明らかになってきました。

この記事では、AI Overviewsをめぐる最新の動向と、これからとるべき具体的な対策を解説します。

AI Overviewsとは?おさらい

AI Overviews(AIによる概要)は、Googleが2024年5月に米国で、同年8月に日本で正式導入した機能です。ユーザーが検索すると、AIが複数のWebページから情報を収集・要約し、検索結果の最上部に回答として表示します。

以前はSGE(Search Generative Experience)と呼ばれていた試験機能の正式版にあたります。

【AI Overviewsの基本】

■ 対象:主に情報収集型(「〇〇とは」「〇〇の方法」など)のクエリ
■ 仕組み:複数サイトの情報をAIが要約し、出典リンクとともに表示
■ 表示率:2025年〜2026年にかけて全クエリの10〜25%程度で表示(変動あり)

詳しい仕組みや引用されるための基本対策については、AI Overviewsとは?引用されるための7つの対策もあわせてご覧ください。

最新データで見るAI Overviewsの「今」

2025年後半から2026年にかけて、AI Overviewsをめぐるデータに大きな変化が生じています。単純に「増え続けている」わけではなく、Googleが試行錯誤を続けていることが数字から見えてきました。

①表示頻度は「増加→ピーク→低下」という推移

SEOツールのSemrushが1,000万以上のキーワードを分析した調査によると、AI Overviewsの表示率は2025年7月に約25%のピークを記録した後、年末にかけて16%前後まで低下しました。

またMozのアナリスト・Tom Capper氏が2025年10月時点のデータを分析したところ、情報収集型クエリにおけるAIO表示率は43%から37%へと低下傾向にあることが確認されています。

表示率の変化まとめ
■ 2025年7月:表示率がピーク(約25%)
■ 2025年末:16%前後に低下(Semrush調べ)
■ 情報収集型クエリ:43%→37%に低下(Moz調べ、2025年10月)

「AI Overviewsは今後もひたすら増え続ける」という予測もありましたが、Googleはまだ最適な表示バランスを模索している段階であることがわかります。

②「1位固定」ではなくなった——表示位置の変化

AI Overviewsはこれまで、ほぼ例外なく検索結果の最上部(1位)に表示されていました。ところが2025年後半から、オーガニック結果の下にAIOが表示されるケースが増加しています。

Mozが約4万キーワードを追跡した調査では、AIOが2位以下に表示される割合はデスクトップで15%、スマートフォンで13%に達し、約7件に1回はAIOが1位に来ない状況が確認されました。

【AIOが1位以外に表示されるケース】
■ ナビゲーション型クエリ(ブランド名検索など):約26%が2位以下
■ 強調スニペットや画像パックがAIOより上に表示されることも
■ Search Labsでは「AIOが1位でない」のが通常になりつつある

Googleの意図としては、「ユーザーが求めているのが特定のURLへのアクセスだと確信できる場合は、そのリンクを先に出す」という判断が働いていると分析されています。

③CTR低下は深刻——ただし「引用された側」は逆転現象も

AIOがCTRに与える影響については、複数の調査が数字を示しています。

Ahrefsが30万キーワードを対象に実施した調査によると、AI Overviewsが表示されるクエリでは、検索1位ページの平均CTRが2025年4月時点で34.5%低下、2026年2月時点では58%低下と、低下幅が拡大し続けています。

特に「〇〇とは」のような情報収集型クエリでは影響が顕著で、Seer Interactiveの調査では1位のCTRが1.76%から0.61%へと61%以上下落したデータもあります。

CTR低下のデータ(情報収集型クエリ)
■ Ahrefs調査:AIO表示ありのキーワードで1位CTRが58%低下(2026年2月)
■ Seer Interactive調査:1位CTRが1.76%→0.61%に低下(2025年9月)
■ 日本国内(BtoBサイト)でも有意なCTR低下が確認(CINC調べ)

一方で、注目すべきデータもあります。Seer Interactiveの調査では、AIOに引用されたブランドのオーガニックCTRは35%向上、広告CTRにいたっては91%向上したことが報告されています。

つまり、AIOは「引用されない側」にとっては脅威ですが、「引用される側」にとっては新たな露出チャンスになりうるのです。

AI Overviewsに「引用される」ために今すぐできる対策

では、AIに引用される側になるためには、何をすればよいのでしょうか。複数の調査から見えてきた、実践的な対策を解説します。

大前提:従来のSEOが引き続き有効
AIOに引用されるページは、通常の検索結果でも上位20位以内に入っているページが多い傾向があります(Authoritasの調査では約46%が上位10位以内)。つまり、AIO対策はSEO対策の上に積み重ねるものであり、SEOの基盤なしにAIOだけを狙うことはできません。

対策① 冒頭に「直接回答」を置く

AIは「質問→回答」の構造を抽出しやすいコンテンツを好む傾向があります。記事の冒頭や各セクションの最初に、そのセクションで伝えたいことの結論・直接回答を簡潔にまとめましょう。

「〇〇とは△△です」「〇〇の方法は主に3つあります」のように、AIがそのまま引用できる形で書くことが重要です。

対策② FAQセクションを設ける

ユーザーが検索しそうな疑問をQ&A形式でまとめたFAQセクションは、AIが回答を生成する際に参照されやすい形式です。記事の末尾などに「よくある質問」として追加するだけでなく、FAQPageの構造化データもあわせて実装することで、AIOに引用される可能性が高まります。

対策③ 構造化データを実装する

構造化データを設定することで、Googleがページの内容を正確に理解しやすくなり、AIOに選ばれやすくなります。特にAIO対策として有効とされているのは以下の4種類です。

【AIO対策に有効な構造化データ】
■ FAQPage:よくある質問と回答
■ HowTo:手順・方法の解説
■ Article:記事・コンテンツ情報
■ Organization:組織・運営者情報

対策④ E-E-A-Tを強化する

AIは信頼性の高い情報源から優先的に情報を引用します。誰が書いたか・どんな根拠があるかを明示することが、AIOに選ばれるための土台になります。

【E-E-A-T強化のポイント】
■ 著者情報・監修者情報を明記する
■ 一次情報や独自調査データを盛り込む
■ 出典・根拠となる外部リンクを明示する
■ 定期的に情報を更新し、最新性を保つ

当サイト「SEO研究室」では認定SEOスペシャリストによる監修のもとコンテンツを制作しており、E-E-A-Tの観点からも重視している取り組みです。

対策⑤ 箇条書き・表・ステップ形式で整理する

AIはセクション単位で情報を抽出するため、各セクションが自己完結した回答になっていることが理想です。長い文章の塊より、箇条書き・表・番号付きステップで情報を整理したほうがAIに引用されやすくなります。

対策⑥ クロールをブロックしていないか確認する

AI OverviewsがWebサイトの情報を参照するには、AIクローラーがコンテンツにアクセスできる状態であることが前提です。robots.txtで重要なページを誤ってブロックしていないか確認しましょう。

なお、AIOへの引用を意図的に拒否したい場合は、robots metaタグのnosnippetを設定することで除外できます。ただしこの場合、引用されるチャンスも失うことになります。

対策⑦ AIOに引用されているか確認する方法

現時点では、Google Search ConsoleではAIOからの流入を直接計測する機能はありません。以下の方法で間接的に確認しましょう。

【AIO引用状況の確認方法】
■ 主要キーワードでシークレットモード検索し、目視で確認する
■ Search Consoleで「表示回数は高いがCTRが低いキーワード」を特定する
■ 順位が急上昇しているのにクリックが増えていないキーワードに注目する
■ AhrefsやSemrushのSERPフィルター機能でAIO表示キーワードを調べる

「引用されない」コンテンツはどうする?

「〇〇とは」のような単純な情報クエリは、AIOで回答が完結しやすく、クリックされにくくなっています。こうしたページをどう扱うか、戦略的な判断も必要です。

【クリックされにくいコンテンツへの対応策】
■ How(やり方・手順)系に内容を発展させる→AIOが苦手な「深い解説」に昇格
■ ニッチな検索意図に絞り込む→AIOの対象にならないロングテールを狙う
■ 独自のデータ・事例・一次情報を加える→他サイトと差別化してAIOの引用元になる
■ 動画・画像などビジュアルを活用する→AIOが代替しにくい形式にする

コンテンツの棚卸しを行い、「AIOに引用されるか」「引用されなくてもクリックされる深さがあるか」という2軸でページを評価・改善していくことが、これからのコンテンツ戦略の基本になります。

まとめ

AI Overviewsをめぐる状況は、「増加し続ける一方」ではなく、Googleが表示頻度・位置を継続的に調整しながら最適化を続けていることがデータから見えてきました。

この記事のポイント
■ AIOの表示頻度は2025年7月をピークに低下傾向(Semrush調べ)
■ AIOが1位ではなくオーガニック結果の下に表示されるケースが増加(Moz調べ)
■ AIO表示時のCTR低下は深刻(Ahrefs調べ:最大58%低下)
■ ただしAIOに「引用された側」はCTRが向上するデータも(Seer Interactive調べ)
■ 対策の柱は:直接回答・FAQ・構造化データ・E-E-A-T強化・情報の構造化

「検索1位を取る」から「AIに引用される」へ——この変化は脅威である一方、正しく対策すれば新たな露出チャンスにもなります。

まずはSEOの基盤を整えながら、引用されやすいコンテンツ設計を少しずつ積み重ねていきましょう。

AI Overviewsの仕組みや基本的な対策については、AI Overviewsとは?引用されるための7つの対策もあわせてご覧ください。また、ChatGPTやPerplexityなどAI検索全般への対策については、LLMO・AIO・GEOの違いと今すぐ始められる対策をご参照ください。

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