アナリティクスの使い方

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基礎知識GA4

ユニバーサルアナリティクスとGA4の違い

Googleアナリティクスには、多くの方が慣れ親しんできた「ユニバーサルアナリティクス(UA)」と2020年10月に発表された次世代版アナリティクスの「GA4」があります。

GA4では仕様が大幅に変更されたため、ユニバーサルアナリティクスとの違いに戸惑っている方も多く、GA4の書籍もほとんど出版されていないため、GA4を利用している方は現在ではごく少数です。
※2022年1月時点

2022年1月時点で利用できるGoogleアナリティクスは、下記3種類があります。

① ユニバーサルアナリティクス(UA)
② GA360(UAの有料版)
③ GA4(Googleアナリティクス)

まず、各バージョンの特徴を紹介していきます。

ユニバーサルアナリティクス(UA)

ユニバーサルアナリティクスは、Googleアナリティクスの前世代タイプで、2020年10月以前はメインのアナリティクスとして活躍していました。

全世代タイプと言っても現時点(2022年1月)では、UAをメインで利用しているユーザーが圧倒的に多いようです。

無料で高度なウェブ分析がで出来るため利用者が多く、書籍やウェブサイトなどで使い方の情報が豊富にあるので使い方に迷っても、すぐ調べることができます。

難しい設定をしなくても、直感的な操作でなんとなく使えてしまうのもUAの魅力です!

GA360

GA360は、ユニバーサルアナリティクスの有料版です。
基本的な使い方はUAとほとんど同じですが、データの反映速度やデータ量の上限などが異なります。

GA360はGoogleからのサポートも受けられるのが魅力ですが、利用料金は月額150万円~と高額です。
無料版(UA)では処理しきれないほどのアクセス数がある大企業向けのアナリティクスになります。

 GA4(Googleアナリティクス4)

GA4は、次世代版のGoogleアナリティクスです。

Googleから世代交代は宣言されましたが、UAほどの機能がまだ揃っていないのと、自分で設定していかないと利用できないサービスが多いため、UAをそこそこ使いこなせていた方でもGA4は全く別物と感じ、簡単な操作でさえ戸惑ってしまうと思います。

ユニバーサルアナリティクスとGA4の違い

ユニバーサルアナリティクスとGA4は、あらゆる面で大きく異なります。

異なる点①:データの計測方法

UAとGA4の最大の違いは、データの計測方法が根本的に変わった点です。

UAはヒットで受け取ったデータをセッションベースに変換していましたが、GA4では全てイベントとして収集されるようになりました。

UA利用者が見慣れていた「ページビュー」「イベント」「Eコマース」は、GA4ではイベントの1つとして計測されるようになり、3つとも「イベント」として計測されます。

異なる点②:指標の計測定義

計測方法が変わった影響で、指標の計測定義も変更になりました。

ページの表示を計測基本としなくなったため、UAでよく使っていた「直帰率」「離脱率」、ディメンションの「ランディングページ」などの指標がGA4では廃止されました

これも大きな戸惑いポイントの1つだと思いますT T

セッションの定義も変更になり、大きな違いとしては下記になります。

■セッション時間の上限
(UA)24時間 →(GA4)制限なし

■セッションが切れるタイミング
(UA)1分~4時間で変更可能

(GA4)5分~7時間55分まで5分単位で変更可能

※両方ともデフォルト設定は、30分間操作がなければセッションが終了。

■流入元が変わったとき
(UA)新しいセッションになる →(GA4)新しいセッションにならない

■日付をまたいだとき
(UA)別セッションになる →(GA4)別セッションにならない

異なる点③:イベントの仕様

イベントの仕様も大きく変更され、GA4では1つのイベントに複数のパラメータの付与が可能になりました。

異なる点④:レポートの様式

GA4になりレポートの様式が大きく変わりメニューが簡略化され、UAに比べてシンプルになりました。GA4ではレポートを「集計用」「分析用」に分け、数を絞ることで迷わず使える工夫がされています。

■集計用のレポート
UAのレポートと違い「比較」はできますが、「セグメント」で絞ることができません。
全体的にデータを把握したいときに利用します。

■分析用のレポート
セグメントを利用したり、見たい指標を選択して分析したい場合は、分析用のレポートを使用します。
分析レポートは、GA360のみで利用出来ていた「データ探索」が使えます。

異なる点⑤:BigQueryとの連携

BigQueryとはGoogleが提供するマルチクラウドデータウェアハウスで、今までは有料版のGA360だけがBigQueryと接続可能でした。
しかし、GA4では無料で連携できるようになりました。

BigQueryと連携することにより、アナリティクスで整形する前の生データも分析可能となり、分析の幅が大きく広がります。

UAとGA4は併用が可能!

UAとGA4は同時に使うことができます。
タグが異なるため、2つ入れたくないという場合は、Googleタグマネージャー一元管理することをおすすめします。

いきなりGA4に移行するのは難しいため、しばらくはUAと併用してGA4に慣れていくのがいいのではないでしょうか。

併用することのメリットは、下記の3つです。

① GA4のデータが蓄積できる
② GA4の操作に慣れることができる
③ GA4だけが行える分析がある

UAでしか行えない分析も現時点では多いですが、逆にGA4だけが行える分析もありますので、GA4関連の書籍も今後は出版されていきますし、徐々にGA4に慣れていくことも必要になってくると思います。