GA4の概要
GA4がリリースされた背景
Googleアナリティクスが誕生してから15年が経ちましたが、その間に技術の進化が進み、社会が様変わりしたのがGA4がリリースされた背景に深く関わっています。
大きな理由は下記の2つです。
②プライバシーの尊重に伴う問題
①テクノロジーの進化による課題の発生
ウェブサイトやインターネット広告における行動データは、cookiewという仕組みを使って把握されていました。
しかし、スマートフォンやタブレットの普及により、ユーザーはPCだけでなく複数の端末を使うことになり、だんだんユーザーの行動を追うことが難しくなってきています。
今までのアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)では、ウェブサイトのデータをページ単位で計測していましたが、アプリや動画のようにページの概念がない物の普及が進むことにより、解析が難しくなってきたという課題が発生するようになりました。
②プライバシーの尊重に伴う問題
プライバシーの尊重が世界的に高まってきたことにより、cookieの取得や利用に関してユーザーの同意が必要になってきたり、個人情報の取り扱いが厳しくなってきたという問題があります。
cookieのない次世代のアナリティクスへ
プライバシーにも配慮しながら、ユーザーの行動をより詳しく分析できるように生まれたのがGA4です!
今までcookieに頼ってユーザーの行動を追跡していた方法から、もう一歩進むためにGA4では大幅なアップデートが行われました。
そのため、ユニバーサルアナリティクスに慣れていた多くの方が困惑したり、使い方が全くわからないという状態が発生しているのも事実です。
GA4の変更点とメリット
ユニバーサルアナリティクスとの大きな違いは、主に下記の3つ。
②計測方法
③分析機能
①見た目の変化
GA4になってから、わかりやすい変化としては見た目だと思います。
リアルタイムのレポート画面だけでも大きく変わりましたよね^^;
↓ユニバーサルアナリティクスのリアルタイムレポート画面
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↓GA4のリアルタイムレポート画面
あまりにも変わってしまったため、戸惑う方も多いですが、GA4に慣れると直感的に操作できることも多くメリットも多いです。
GA4の左カラムメニューは、「レポート」「探索」「広告」「設定」「管理」の5つだけになり、これまであった項目がなくなったり統合されているので、今まで使っていた機能がどこにあるかがわからなくなると思います。
しかし、直感的に操作できたりグラフ作成ができたりするので、確実に進化しています。
②計測方法の変化
ユニバーサルアナリティクス(以下、UAと表記)とGA4では、計測方法も変化しています。
これがGA4に戸惑う理由のもう1つの理由です。
■UA
計測単位:ページ
計測方法:セッション
■GA4
計測単位:イベント
計測方法:ユーザー
そのため、UAで慣れ親しんだ見方から、新しい視点でデータを見る必要がでてきました。
しかし慣れてしまえば、ユーザーの行動を今までより正しく把握でき、コンバージョンに至った要因の分析も細かくできるようになります。
例えば、今までは単純に「直帰」としか判断できなかったことも、ページを最後まで読んだ(スクロールしたか)かどうかまで計測できるようになりました。
「ページビュー数」の他、「ページのスクロール率」「外部リンクなどへの離脱クリック数」「PDFのダウンロード数」なども自動取得できるようになっています。
さらに、GA4では「データストリーム」という概念が追加されたため、ウェブサイトとアプリを統合した解析もできるようになり、Webサイト・iOSアプリ・Androidアプリのデータを集約できるようになっています。
異なるデバイスやアプリを利用したユーザーでも、IDで紐付けさえできれば、同一のユーザーによる行動として計測できるようになりました。
それにより、デバイスごとのユーザーの重複等も確認できるので、ユーザーの実人数を今までよりもさらに正確に計測できるようになってきています。
③分析機能の変化
分析機能の変化というより、進化と言った方がいいかもしれません。
GA4では、機械学習を活用した分析が可能になりました。
GA4では機械学習を導入しているため、ユーザーが将来起こしそうな行動を予測できるようになっています。
正直、なんでそんなことまでわかるんだと思いますが、具体的には下記3つです^^;
・離脱の可能性(今後7日以内にサイトを訪れない可能性)
・収益予想
※予測には、関連する予測条件満たす&満たさなかったユーザーが一定期間に1,000人以上必要。
使いこなせるようになるには勉強も必要になりますが、勉強するだけの恩恵は確実にあると思います!