GA4の名前の由来(第1~4世代のアナリティクス)
GA4の名前の由来は、Googleアナリティクスの第4世代ということで「GA4」と名付けられています。
では、第1~3世代はどういうものなのでしょうか?
Googleアナリティクスの歴史について説明させて頂きます。
第1世代(urchin.js時代)
ウェブサイトの黎明期である1991~2004年頃までは、サーバーエンジニア等がログ解析をしていました。
この頃に解析できたのはページュビューやヒット数ぐらいで、現在のように各企業のウェブ担当者がアクセス状況を解析してサイトの改善を行うようなことは、ほとんどありませんでした。
2005年になってからは、アクセス解析ソフトが活用されるようになり、Googleが有料の解析ツール「Urchin(アーチン)」を買収し、Urchinをベースに開発されたのがGoogleアナリティクスです。
第1世代では、urchin.jsというタグが使用されていました。
Googleアナリティクスが登場したことにより、ウェブ解析がどんどん普及していくことになります。
この頃から「セッション数」「ユーザー数」など、測定できる数字がユーザー行動に着目したものになっていきます。
第2世代(ga.js時代)
2007年から第2世代「ga.js」の提供がスタート。
通称「クラシックタグ」と呼ばれるこのアナリティクスの特徴は、主に下記になります。
②eコマースの収益やコンバージョン率が分析できるようになる。
第3世代(analytics.js時代)
皆さんが慣れ親しんでいるユニバーサルアナリティクス(UA)の登場です。
第2世代と大きく変わった点は、主に3つです。
②User-IDを利用したクロスデバイス計測が可能になった。
③今までより遙かに細やかな計測ができるようになった。
①のクロスドメインの計測ですが、複数のドメインを横断した際の計測が可能になりました。
○○.com(ショッピングサイト)
↓
△△-cart.jp(レンタルカート)
のように別ドメインに遷移しても、同一ユーザーの行動だと認識して計測できるようになりました。
その後、第4世代に向けてグローバルサイトタグ(gtag.js)に変わっていきます。
それまでは、アナリティクスとGoogle広告で別々のタグを入れる必要がありましたが、1つのタグで複数のサービスを利用できるようになっていきます。
グローバルサイトタグの登場により、Googleの各ツール間の連携がスムーズになり、どんどん便利になっていきます。
第4世代(analytics.js時代)
2020年10月に、ついにGA4が正式にリリースされました。
管理画面の見た目や使い方が大幅に変わったことにより、使いこなせる人が極端に少なかったですが、2021年末頃からやっとGA4関連の書籍も出版されるようになりました。
また、2023年7月1日から従来のUAが使えなくなる影響もあり、2022年になってからは少しずつGA4を導入する企業やウェブ担当者も増えてきています。