Google 2025年8月スパムアップデートが完了|8ヶ月ぶりのスパム対策強化、約27日間のロールアウト
Googleは、2025年8月26日にスパムアップデート(August 2025 Spam Update)のロールアウトを開始しました。
ロールアウトは9月22日に完了し、期間は約27日間でした。これは2024年12月のスパムアップデート以来、約8ヶ月ぶりのスパムアップデートとなります。
■ 開始日:2025年8月26日
■ 完了日:2025年9月22日(約27日間)
■ 対象:全世界・全言語
■ 種類:スパムアップデート(Spam Update)
■ 特徴:2025年初のスパムアップデート。SpamBrainの改善が中心
Googleは今回のアップデートについて、次のようにコメントしています。
- Googleの公式コメント
- 「本日、2025年8月スパムアップデートをリリースしました。完了までに数週間かかる場合があります。これは通常のスパムアップデートであり、すべての言語・地域で展開されます」
スパムアップデートとコアアップデートの違い
「コアアップデート」と「スパムアップデート」は混同されやすいですが、目的と仕組みが異なります。
・検索結果全体の品質と関連性を向上させる
・すべてのサイトの相対評価を見直す
・高品質なコンテンツをより上位に表示する
■ スパムアップデート
・Googleのスパムポリシーに違反するコンテンツを検出・降格する
・SpamBrain(AIベースのスパム検出システム)の改善が中心
・違反サイトの降格・除外が目的であり、「勝者」は基本的に出にくい
つまり、コアアップデートは「良いコンテンツを引き上げる」のに対し、スパムアップデートは「悪いコンテンツを引き下げる」ことに焦点を当てています。
SISTRIX社の分析でも、今回のスパムアップデートは「ペナルティのみ(penalty-only)」の性質であり、明確な「勝者」は見られず、スパム的なドメインの可視性低下が中心だったと報告されています。
SpamBrainとは
SpamBrainは、GoogleのAIベースのスパム検出システムです。
Googleは検索スパムを常時自動的に検出・処理していますが、スパムアップデートはこのSpamBrainのアルゴリズムに「顕著な改善」が加えられた際にリリースされます。
■ リンクスパム(不自然・操作的なリンク構築)
■ 薄いコンテンツ・低品質コンテンツ
■ クローキング(ユーザーと検索エンジンに異なるコンテンツを表示)
■ 不正なリダイレクト
■ スクレイピング(他サイトのコンテンツを無断複製)
■ 自動生成された低品質コンテンツの大量公開
SpamBrainは年々精度が向上しており、従来は検出が困難だった巧妙なスパム手法も対象になりつつあります。
今回のスパムアップデートの影響
全体的な影響は限定的
今回のスパムアップデートの全体的な影響は、6月のコアアップデートと比べると比較的限定的でした。
Search Engine Journalの報告でも、「SERP全体での大規模な再ランキングは見られず、効果は限定的」とされています。
ただし、スパム的な手法を使っていたサイトにとっては非常に大きな影響があり、トラフィックが大幅に減少したり、検索結果から完全に除外されたケースも報告されています。
ロールアウト期間が長かった
今回のスパムアップデートは約27日間と、過去のスパムアップデートと比べて長期間のロールアウトとなりました。
■ 2024年12月スパムアップデート:約7日間
■ 2024年6月スパムアップデート:約7日間
■ 2025年8月スパムアップデート:約27日間
ロールアウト期間が長かった理由についてGoogleからの説明はありませんが、SpamBrainの検出範囲が広がり、より多くのスパムパターンを段階的に処理していた可能性が考えられます。
同時期の重要な変更:&num=100パラメータの廃止
スパムアップデートと同時期に、もう一つ注目すべき変更がありました。
Googleは2025年9月に、検索結果の&num=100パラメータを廃止しました。これは、1ページに最大100件の検索結果を表示するためのパラメータで、AhrefsやSemrushなどのSEOツールがランキングデータの取得に使用していたものです。
- &num=100廃止の影響
- ■ サードパーティSEOツールのインプレッションデータが大幅に変動
■ 一部のサイトでSearch Consoleのインプレッションが87.7%減少、クエリ数が77.6%減少という報告も
■ 実際のトラフィクスや検索順位が変わったわけではなく、計測方法の変更による見かけ上の変動
■ 今後はより正確な検索データに基づいた分析が必要に
この変更自体はスパムアップデートとは別のものですが、同時期に起きたため混同されるケースが多く見られました。Search Consoleのデータに大きな変動が見られた場合は、実際の順位変動なのか、計測方法の変更による見かけの変動なのかを区別することが重要です。
スパムアップデートの影響を受けた場合の対処法
もし今回のスパムアップデートで検索順位やトラフィックが低下した場合、以下の対応を検討しましょう。
① Googleのスパムポリシーを確認する
まずはGoogleの公式スパムポリシーを確認し、自サイトが違反していないかチェックしましょう。
② Search Consoleの「手動による対策」を確認する
今回は自動的なアルゴリズムによるアップデートですが、深刻な違反がある場合は手動ペナルティが発生している可能性もあります。
③ 不自然なリンクを見直す
有料リンクや不自然なリンク構築を行っていた場合、リンクの否認(Disavow)を検討しましょう。
④ 低品質なコンテンツを改善・削除する
薄いコンテンツ、自動生成コンテンツ、スクレイピングコンテンツがないか確認し、改善または削除しましょう。
⑤ 改善後にインデックス再登録をリクエストする
改善が完了したら、Search Consoleからインデックスの再登録をリクエストできます。ただし、回復には次回のスパムアップデートまで時間がかかることもあります。
まとめ
今回の8月スパムアップデートのポイントを整理します。
- この記事のポイント
- ■ 2025年8月26日〜9月22日の約27日間でロールアウトが完了
■ 2025年初のスパムアップデート(前回は2024年12月)
■ SpamBrainの改善が中心で、スパム的なサイトの降格・除外が目的
■ 全体的な影響は限定的だが、スパム行為を行っていたサイトには大きな影響
■ 同時期に&num=100パラメータの廃止もあり、SEOツールのデータに大きな変動が発生
■ データの変動が「実際の順位変動」か「計測方法の変更」かを見極めることが重要
スパムアップデートは、健全なSEO対策を行っているサイトにとっては基本的に影響が少ないアップデートです。
日頃からGoogleのスパムポリシーを遵守し、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供し続けることが、最も確実な対策と言えるでしょう。