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内部施策SEOテクニック

ドメイン貸し・サブディレクトリ貸しのリスク

ドメイン・サブディレクトリ貸しは拒否してください

近年、SEO業者やメディアサイト制作会社による営業が増えています。

特に多いのは、貴社のウェブサイトの下層にメディアサイトアフィリエイトサイト等を作らせてくださいと営業してくる事例です。
営業手法は、「貴社サイトへの流入数が増える」「アフィリエイトの収入をお支払いします」という内容が多いです。

具体的にどういうことをするのか

貴社のウェブサイトの下層に、メディアサイト等を作ることが多いです。

貴社HP:https://○○.com

↓この下層にメディアサイトを作る
URL例:https://○○.com/media/

メディアサイトというのは、記事サイトのことです。

例えばインドアゴルフスクールのウェブサイトの下層に、貴社HPの内容とは関係のない「インドアスクール○○ガイド」のようなメディアサイトを作り、「○○区でおすすめのインドアゴルフスクール」といったページを量産します。

業者のメリットは下記になります。

【メディアサイトから貴社HPに流入】
貴社から広告費を頂く

【メディアサイトから同業他社のHPに流入】
貴社にアフィリエイト報酬を支払う
(業者が中抜きしているので、いずれにせよ業者は儲かる)

なぜドメイン等を貸してほしいと言ってくるの?

なぜ、貴社のドメインやサブディレクトリを借りたいと言うのか?
それは、貴社のウェブサイトが検索順位がある程度高かったり、ドメインパワーが高いからです。

悪徳業者は、貴社HPのパワーを借りて、メディアサイトを簡単に上位表示されるようにします。
できるだけ労力をかけず、貴社HPに寄生して利益を得る構造です。

貴社にとっては、短期的にサイトへの流入数が増えたり、多少のアフィリエイト報酬などが入るかもしれませんが、小銭稼ぎどころではない損害になる可能性があるため、そういった営業は断ることをおすすめします。

ドメイン貸しは拒否しましょう

「ドメイン貸し」「サブディレクトリ貸し」は、コアアップデート等の影響で「本体サイト」の検索トラフィックが激減したり検索順位が下がるなど、ハイリスク・ローリターンなだけではなく、多くのサイトに迷惑をかける悪質な行為です。

ウェブサイト運営やSEOに詳しくない企業や地方の方に、この手の営業が広がっていることを大きな問題と考えています。

「知識の少なさに付け込んで騙すSEO関連企業」はこれまでも多くありましたが、これは2019年頃から横行しはじめた問題です。

悪質なインターネット関連会社に騙された企業からのご相談を多く受けてきましたが、被害にあう方を少しでも減らしたいと当サイトでは思っています。

ドメイン・サブディレクトリ貸しは違反なの?

手法自体は、現時点ではガイドラインに明らかに違反しているわけではないですが、グーグルはおすすめしていませんし、対応できるようにシステムを改善するとアナウンスしています。

【簡易翻訳】
サードパーティが別のドメインのサブドメイン、またはサブフォルダでコンテンツをホストできるかどうかという質問を受けました。
これは当社のガイドラインに反するものではありません。
しかし、慣行が拡大するにつれて、そのようなコンテンツがメイン サイトから独立したものであるかどうかをより正確に把握し、それに応じて処理するようにシステムを改善しています。

(追加ツイート)
全体としては、メインサイトの一部であるかのように表示されるコンテンツを持つサブドメインやサブフォルダを、厳重な監視やメインサイトの関与なしに、他の人に使わせないことをおすすめします。

ドメイン貸しは現在、短期間では確かに効果があります。

しかし効果は出ても短期間で、2021年後半からは評価が落ちる傾向にあるのは、SEO業界では把握されてます。
今がよければいい・・・という考えてしまう方もいるかと思いますが、ドメイン貸しをしていた事実は、オンライン上にずっと残ります。

Googleは、寄生サイトをメインサイトとは分けて評価出来るようにするアルゴリズムを2年前から強化しています。

現状では、寄生サイトに一定の効果が出てしまっているのは事実です。
しかしそれは、寄生サイトとメインサイトの区別がすぐには出来ないからです。

このような行為が特に日本で横行するようになったため、Googleは日本の検索結果では、検出アルゴリズムを強化して検出漏れを防ごうとしているようですが、悪意なく自分でサブディレクトリに作ったサイトまで、寄生サイトとして誤判定してしまう恐れもあります。

そのため、ドメイン貸しやサブディレクトリ貸しの悪質なサイトであると、すぐには判断できないのです。

今後も自社サイトを長く運営されたいのであれば、一時のわずかな利益よりも、長い目で見てクリーンなSEO対策を実施することをおすすめいたします。

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