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2022年5月のコアアップデートの特徴と対策

Googleが2022年5月25日に、今年初のコアアップデート「May 2022 core update」を実施しました。
※前回のコアアップデート実施は2021年11月17日

約半年ぶりのアップデートになるため、今回のコアアップデートの影響は比較的大きいです。

今回の順位変動の傾向

多くのアフィリエイトサイトの順位が下がった

順位が大幅に下がったアフィリエイトサイトの傾向は、主に下記です。

・サイト運営者の情報が、ほとんど書かれていない。
・コンテンツを作ったアフィリエイターの経験や実績がわからない。

実名を公開しないといけないわけではありませんが、経歴やプロフィールページの内容が薄い場合は、そのページの内容を充実させる必要があります。

サイト上で取り扱っているテーマについて筆者がどれだけ熟知しているのか等、これまでの経験や実績の紹介や、記事の信憑性を示す根拠が重要になってきました。

今回のコアアップデートで順位が上がったサイトを調査すると、多くの個人アフィリエイターが上位表示を狙っていたキーワード(美容関連、医療関連、ファッション関連、生活小物関連等)で、Google検索で1~10位まで表示されているサイトのほとんどが法人アフィリエイターであるとわかりました。

法人アフィリエイターの特徴として、サイト運営者の情報がサイト内に詳しく書かれています。

特に最近は有名企業や、親会社がYahoo!JAPAN、サイバーエージェントの企業がアフィリエイトサイトを運営することが増えてきています。

だからといって、個人のアフィリエイターが単純に不利になるということではありません。
情報発信者として、信用獲得の努力をしなくてはならないという点では、企業でも個人でも重要ということです。

ただし、サイト運営者の情報を充実させるだけで信用度が高まるわけではありません。
信用されるためには記事の編集方針を充実させることが必要です。

どのような基準でランキングサイトのランキングを決めているのか、どのようなポリシーでサイトを運営しているのかを明確にしたページを制作者は作るべきです。

それにより、ランキング決定の基準に疑問を抱くユーザーの疑いを晴らすことが可能になり、サイトの信頼性を高めることができます。

サイト運営者情報の充実や編集方針の表明の他にも、コンテンツに何か問題があった時に、ユーザーがサイト運営者に連絡が取れるように連絡先をしっかりと記載することも信用アッブに貢献します。

サイトやブログ上で一方的に情報を発信するだけで、ユーザーからの声に一切耳を傾けないという無責任な態度では信用はされません。

ユーザーからの信用獲得のための努力を継続的に行ってきたアフィリエイターのサイトは、今回のアップデート後も順位は下がっていません。

サイト運営者の信頼性向上が求められているのはアフィリエイトサイトだけでなく、あらゆる業種、企業規模の事業者にも求められています。

実際にGoogleが品質評価者というサイトをチェックする担当者たちに配布している「品質評価者ガイドライン」にも次の一節があります。

品質評価者ガイドラインの内容
ウェブサイトの責任者とページ上のコンテンツを作成した人は誰かを確認してください。すべてのページはWebサイトに属しており、次のことを明確にする必要があります。

■誰が(個人・会社など)Webサイトの責任者なのか?
■評価対象のページに掲載されているコンテンツを作成したのは誰か?

このように、現在のGoogleが最も重視するのがサイト運営者の信用性、コンテンツの著者の信用性です。そうすることによってGoogleは最も信用性が高い検索エンジンになろうとしています。

この流れに対応するためにどの業種のサイト運営者も、どのような規模の事業者のサイト運営者も自サイトにある運営者情報を少しでも早く充実させて下さいね。

今回のコアアップデートの2つ目の傾向は、地方自治体のバナー広告や、その他広告料金を払うことによりリンクを張ってもらっていたところの順位が落ちた、または順位が改善されなかったことです。

Googleは金銭を払ってリンク広告を購入することを元から禁じていましたが、今回のコアアップデートにより他の要因の重要性が増したため、相対的にそうしたリンク広告の効果が低下したものだと考えられます。

豊島区のリンク集

Googleはなぜ、検索順位を決めるときに被リンクを参考にしているのかというと、そのサイトが社会的にどれだけ信用や推奨されているかを調べるためです。

信頼性等の高さを無視して単純にリンクを張ってもらっても、現在は何の効果もありません。

では、具体的にどのようなサイトからリンクを張ってもらうことがコアアップデート時代の今、効果的なのでしょうか?
分析した結果、次の3つがあります。

良質な被リンクを集める3つの方法

① 代理店や業務提携先サイトからリンクを張ってもらう

例えば、企業向けに企業法務相談サービスを提供している弁護士事務所の場合ならば、有力な会計事務所や投資顧問会社と提携したら業務提携先一覧ページからリンクを張ってもらえる可能性があります。

また、電子契約書作成ツールの提供業者の販売代理店になれば代理店一覧ページか、取り扱い業者一覧ページからリンクを張ってくれる可能性が生じます。

実際に、私のクライアント企業で住宅リフォームのサイトを運営している方が、有名メーカーのシステムキッチンの取扱店になっており、特設サイト内にある加盟店一覧という部分からリンクを張ってもらっています。

こうしたリンクはSEOのためのリンクとして張られているものではないため、Googleが評価する被リンクです。
企業サイトの被リンク対策としては王道のテクニックです。

② 権威性が高い団体・組合からリンクを張ってもらう

これも企業サイトの被リンク対策の王道のテクニックです。
業界や社会的に評価が高く、権威性が高い団体、組合、学会の会員になり会員一覧ページからリンクを張ってもらいましょう。

ただし、弁護士会のようにどの弁護士でも入れるところは大きな効果はありません。
同業者からみてある程度のステータスがある組織でないと大きな効果を得ることができません。

同業者に向けて有益な情報を発信するなど、目先の利益を捨てて周囲の人達のためになる活動をすれば、同業者や大手ポータルサイト等からリンクを張ってもらえる可能性が生まれます。

③ 便利なツールや良質なコンテンツを提供すること

他のサイト運営者が思わず紹介したくなるような便利なツールやコンテンツを作成して公開すると、被リンクを獲得できる可能性が高まります。

やり方がわからなくて困っている人達ために、やり方を説明する記事などを書いて評判が上がると、権威性が高いサイトからリンクを張ってもらえることもあります。

以上が今回のアップデートの特徴を調べた結果、見えてきた傾向と対策です。

今回のコアアップデートにより大企業、有名企業が上位表示する傾向が益々強まりました。

これは有名企業だから上位表示されているというわけではなく、サイト運営者としての信頼性が高いということや、優れたサイトからリンクを張ってもらっているという特徴があるということです。

サイト運営者はこれまで以上に、サイトの信用性を高めるための活動に力を入れることが求められます。

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